JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2010年04月08日

2009年度二輪車市場動向調査の概要

1.市場調査活動について

二輪車市場の変化を捉えるため、隔年毎にアンケート調査を行っている。

2.調査実施概要

  新車購入ユーザー調査 二輪車に関する意識調査 販売店に関する調査
調査手法

郵送調査

WEB調査

WEB調査

郵送調査

調査地域

全国

全国

全国

東京都・大阪府

調査対象

新車購入ユーザー

ユーザー・ノンユーザー
若年層(10代・20代)、
ミドルエイジ層(40代・50代)、
その他年齢層(30代及び60歳以上)

ユーザー・ノンユーザー
若年層(10代・20代)、
ミドルエイジ層(40代・50代)、
その他年齢層(30代及び60歳以上)

二輪車販売店
東京都 専売店・併売店、
大阪府 専売店・併売店

有効回収数

5,575サンプル
(回収率:53.9%)

2,514サンプル
 うちノンユーザー689人
「普通自動車免許」非保有者197

2,514サンプル
 うちノンユーザー689人
「普通自動車免許」非保有者197

146サンプル
(回収率:28.9%)

調査実施期間

2009年8月〜9月

2009年11月

2009年11月

2009年11月〜12月

3.今回調査結果

1)新車購入ユーザー調査 【P5〜P46】

  • 性年代別では、男性は「10代」「20代」の比率が時系列で減少、女性も「10代」「20代」で減少しており、特に「20代」の構成比は前回調査から半減となり12ポイント減少した。【p13】
  • 需要形態は、「代替」が57%と需要の中心となっている。「新規購入」は15%と前回(18%)より減少、「再度購入」「増車」は前回と同程度となっている。【p22】
  • 購入車種の決定ポイントは、「スタイル・デザイン」「燃費のよさ」が最も多く、次に「扱いやすさ」の順。【p29】
  • 使用用途は、「通勤・通学」が45%、「買物・用足し」(30%)の順で高いものの、時系列でみると「通勤・通学」が減少傾向にあるのに対し、「買い物・用足し」や「ツーリング」が増加。【p34】
  • 月間走行距離の平均は「270km」。前回に比べ(+16km)長くなっている。【p37】
  • 今後も二輪車に乗り続けたいという人は92%で、多くの人が継続乗車意向を示しており、前回(89%)に比べ、やや増加している。【p44】
  • 環境変化時の継続乗車意向は、「駐車スペースがなくなった時」「経済的に余裕がなくなった時」を、二輪車保有を中止する要因としてあげているが、結婚や子供が生まれるなどライフステージ上の変化や、盗難や事故で新車を失っても、二輪車に「乗りつづける」とする回答者が5割と多い。【p45】

(2)二輪車に関する意識調査(二輪車の購入・環境性・駐車場問題) 【P47〜P88】
[1]二輪車購入の意識

  • 新規購入ユーザーは、若年層・ミドルエイジ層ともに「燃費のよさ」「維持費の安さ」「移動時間の短縮」「自転車に比べて楽」等の経済性や実用性を重視した購入動機をあげる人が多い。一方、保有経験なし者においては「どの特性も購入意欲をかきたてない」人が大きな割合を占めている。【p51、p52】
  • 若年層の代替ユーザーは、「解放感を味わえる」「スピード感を楽しめる」「乗っていて爽快感を楽しめる」「二輪車を操る楽しさ」といった楽しさ面を重視した購入動機をあげる人が多い。
    一方で、若年層の購入後数年経過したユーザーでは、「移動時間が短縮」「駐車スペースを気にしなくて良い」「行動範囲の拡大」「身軽に動ける」といった実用面を重視している傾向がある。【p53】
  • ミドルエイジ層の代替購入ユーザーと購入後数年ユーザーとの間で購入動機に大きな差はない。【p54】

[2]二輪車の環境性

  • 全体では6割の回答者が二輪車の環境性は優れていると考えており、二輪車の環境性に否定的な回答者は約1割である。【p79】
  • ノンユーザーに限ってみると、二輪車の環境性を優れていると考える回答は約4割強に落ち込む。一方で、「分からない」という回答が半分近くにのぼり、二輪車の環境性に否定的な回答者は約1割程度となっている。【p79】
  • 二輪車の環境性に対する認識を持った時期については、全体では「5年以上前から」38.1%が最も多く、次に「つい最近」29.2%となっている。【p80】

[3]二輪車の駐車場

  • 居住地における二輪車駐車場の整備状況に関する不満点・満足点を見ると、東京および大阪周辺など都市部において「駐車場が少なく、いつも駐車に困っている」という回答が目立つ。【p85】
  • よく訪れる地域についても、特に駐車に困っているユーザーは東京(特に23区西部)および大阪市といった都市部に集中している。【p86】

(3)二輪車販売店に関する調査(雰囲気・店舗・情報提供・店舗での取り組み・接客・スタッフ対応について) 【P89〜P154】
[1]<二輪車販売店に対する調査>

  • 【雰囲気】
    購入時、メンテナンス時ともに、最も重視しているのは「信頼できる雰囲気」次いで「一人・女性でも入りやすい雰囲気」【p94、p97】
  • 【店舗自体】
    購入時、メンテナンス時ともに、最も重視しているのは「整備内容のしっかりした説明」次いで「きめ細かな接客」。【p100、p103】
  • 【情報提供】
    購入時では、最も重視しているのは「店舗のホームページ」。
    メンテナンス時では、最も重視しているのは「定期整備の案内」。【p106、p109】
  • 【取り組み】
    購入時では「価格・諸費用の明確な表示」。
    メンテナンス時では「技術力の高さ」。【p112、p115】
  • 【接客・スタッフの対応】
    購入時、メンテナンス時ともに、最も重視しているのは「分かりやすい説明」。次いで「商品自体についての知識」「丁寧な言葉遣い」。【p118、p121】

[2]<ユーザーに対する調査>

  • 【雰囲気】
    「信頼できる雰囲気」「一人でも入りやすい雰囲気」が購入時・メンテナンス時とも重視度に対して満足度が低い。【p131】
  • 【店舗特性】
    「整備内容のしっかりした説明」が購入時・メンテナンス時とも、重視度に対して満足度が低い。【p132】
  • 【情報提供】
    購入時・メンテナンス時共に多くの項目でユーザーの満足度がユーザー重視度を上回っているが、「店舗のホームページ」と「定期整備の案内」についてユーザーの重視度が高い。【p133】
  • 【取り組み】
    「価格の安さ」についてはユーザー重視度とユーザー満足度の差が最も大きい。【p134】
  • 【接客・スタッフの対応】
    購入時・メンテナンス時共に「分かりやすい説明」「商品自体についての知識」がユーザーの満足度が重視度に比べて低い。メンテナンス時にはそれに加えて「運転・カスタマイズに関する知識」がユーザーの満足度が重視度に比べ、比較的低い。【p135】 

以 上

2009年度二輪車市場動向調査報告書(PDF:5.45MB)


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