JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2007年10月31日

2007年度上半期(4〜9月)の福祉車両販売実績について

2007年度上半期(4月〜9月)における福祉車両の販売台数は、全体で16,489台、前年同期比15.4%の減少となった。

標準車の販売低迷が福祉車両の需要にも影響、また、小型車、軽四輪車については、シート強度アップの法改正対応も重なり、前年同期を下回る実績となった。

<車種別販売状況>
(1)小型車   10,582台・前年同期比16.4%減
2007年度上半期は、標準車の需要低迷や、法改正対応により、特に、昇降シート車・回転シート車について、前年同期を下回る実績となった。但し、下期については幾つかの車種の切り替えもあり、若干の回復を期待している。
(2)軽四輪車   3,727台・前年同期比11.6%減
軽四輪車は低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に伸びてきたが、2007年度上半期については全体の落ち込みと同様に減少した。但し、昇降シート車・回転シート車が僅かながら前年同期を上回る実績となった。
今後も、軽自動車の経済性から、引き続き需要が堅調に推移することを期待している。
(3)バス   2,180台・前年同期比16.6%減
2004年1月からのノンステップバス標準仕様の認定制度が浸透し、公共交通機関として大型路線バスを中心に福祉車両への代替需要があったが、排ガス規制対応等が影響し、2007年度上半期は、前年同期を下回る実績となった。

注)
  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ※「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると年間5千台程度と推定される。

  2. 車種区分は、自工会にて福祉車両としての装備を基準に分類したため、道路運送車両法の区分とは異なる。
    (1)「バス」:マイクロバスを含む。
    (2)「小型車」:乗用車と商用車(バンタイプ)を含む。
    ※「その他」:個別対応(オーダーメード車)、ストレッチャー移動車など。
    (注)06年度まで「その他」に区分していた下記の装備車については、07年度より各仕様・装備区分毎に集計することとした。
    <装備区分の移動>
    「後席回転シート車」→「回転シート車」へ移動
    「顧客のニーズに応じて装備する手動運転装置車」→「自動運転補助装置付車」へ移動

別添:2007年度上半期福祉車両の市場動向

以 上