JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2007年04月27日

2006年度の福祉車両販売実績について

2006年度における福祉車両の販売台数は、40,369台・前年度比4.5%の減少となった。2003年度以降、4万台程度の水準で推移している。

今後、本格的な高齢化社会を迎え、福祉車両へのユーザーの関心も高まっており、需要は堅調に推移するものと思われる。

<車種別販売状況>
(1)小型車 26,072台・前年度比5.5%減
2006年度は、福祉移送サービスにおいて底堅いニーズのある車いす移動車の需要が前年度に引き続き1万台を超えたものの、個人ユーザーを想定した昇降シート車・回転シート車の販売が伸び悩み、2005年度を下回る結果となった。
自動車メーカー各社は、ユーザーニーズの多様化に対応して、車種のバリエーションを増やすなどの対応をしており、今後の需要の伸びが見込まれる。
(2)軽四輪車 8,934台・前年度比3.4%減
低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に根強い需要があるが、生産車両の切り替えによる受注休止期間があったことなどが影響し、2006年度は昇降シート車・回転シート車の需要が伸びず、2005年度を下回る結果となった。
(3)バス 5,363台・前年度比1.3%減
2004年1月からのノンステップバス標準仕様の認定制度が浸透し、公共交通機関の大型路線バスを中心とした福祉車両への代替需要により、2005年度は大幅に需要が伸びたが、この反動もあり2006年度はほぼ横這いで推移する結果となった。

注)
  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ※「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると年間5千台程度と推定される。


  2. 車種区分は、自工会にて福祉車両としての装備を基準に分類したため、道路運送車両法の区分とは異なる。
    (1)「バス」:マイクロバスを含む。
    (2)「小型車」:乗用車と商用車(バンタイプ)を含む。
    ※「その他」:個別対応(オーダーメード車)、ストレッチャー移動車、後席回転シートなど。

別添:2006年度福祉車両の市場動向

以 上