JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長コメント  2011年08月30日

野田新総理に望む

日本自動車工業会
会長 志賀 俊之


わが国は、震災復興や原発事故への対応、更には円高、電力不足への対応など、喫緊に取り組まねばならない重要課題が山積しており、まさに国難とも言うべき状況下にある。

新政権におかれては、野田総理の強いリーダーシップの下、与野党の壁を越えて政治の力を結集し、問題解決に向けスピード感を持って取り組み、日本経済の再生と、国民生活の安定が早期に実現されることを期待したい。

自動車産業は、未曾有の円高をはじめ、海外企業との公平なビジネス環境を阻害する、いわゆる「六重苦」により、日本国内で生産活動を継続することが困難な状況にあり、まさに国内空洞化の危機に直面している。

この国内空洞化を回避するためには、まずは円高の是正、経済連携協定の推進に加え、電力の安定供給に実効ある対策を迅速かつ強力に推進していただくとともに、国内市場活性化に向け車体課税の抜本的見直しをはじめとする自動車利用環境の改善を確実に実行していただきたい。

 

以 上